【遊戯王OCG】一般庶民の感覚から遊戯王で遊ぶ際の予算問題を考える【灰流うららが高い】
高額なカードもあれば、5円~手に入るような激安カードまで様々な遊戯王ですが、果たして価格は丁度良いものなのでしょうか。
大人が楽しむ場合には、10万だろうが20万だろうが、サービスさえ続くのであれば問題ありません。
しかし、遊戯王は(デュエルマスターズなどもそうですが)小中学生、高校生、大学生もプレイします。というよりも、若者の人口が圧倒的に多いです。
筆者の高校生の頃の自分で自由に使えるお金はアルバイト代なども合わせて2万ほどでした。
※もっともっと稼いでいた方や、親からお金をもらえた方などそれぞれ違うと思いますが、今回は筆者の経験から書かせていただきます、ご了承ください。
月々2万を全て遊戯王に入れるというわけには行かないのが普通の方の感覚でしょうが、筆者は遊戯王マニアでしたから、なんの躊躇いもなく遊戯王にお金を使いました。
さて、実は2万もあれば現在の遊戯王のデッキは組むことが可能です。灰流うららも幽鬼うさぎも増殖するGもハリファイバーもアレもコレも全部ひっくるめても、3か月間で6万円も貯めれば簡単に手に入れることができます。
ですから、これらの商品の価格に関しては、手が届かないレベルのものではないということがわかります。
さて、タイトルに”一般庶民の感覚から”と書いておきながら、筆者は遊戯王マニアでした。なので筆者の感覚を一度庶民感覚に戻したいと思います。
遊戯王カードで考えていては、いつまでたっても答えが出ないということに、この記事を書いている途中で気づかされました。
遊戯王脳診断
第一問 これを見てどう思いましたか?
水晶機巧-ハリファイバー-
平均 2983円
最安 2299円
第二問 こういう人に関して何を思いますか?
KEN@寿司大好き
ていうか灰流うららとかゆきう
さぎって別にいらないよね。俺
は別に使わなくても勝てるし、
なんであんなに高いのかわかん
ないわ。
第三問 こうなったらどうですか?
【悲報】○○2018年度いっぱいで終了【オワタ】
↑フィクションです。
三問目は、デマ記事などと間違われる可能性があるため、名前を出していません察してください。
おそらく、遊戯王マニアであれば、
一問目に関しては「安っ!?」と思ったでしょうし、
二問目は「多分この人どっちも所持してないか、あんまりガチでやってないな」というような方向性のものを思ったはずです。
三問目に関しては「やめろ!そんなわけない!涙」という感じに思ったと思います。
対して一般の方の感覚を、遊戯王マニアである筆者が予想すると、
第一問に関しては、このカード高っ!
第二問は、へーそうなんだ
第三問は、へーそうなんだ
となりそうです。
要するにあまり興味がない。
考え方としては
例えば、皆さまは
この画像を見ても
あ!この服欲しいとか、この山登りたい!
とはならないと思います
※登山好きでオシャレなデュエリストの方がいらっしゃいましたらコメントください。
誰でも、興味があるものには価値を感じ、興味がないものには価値を感じませんよね。
ということは、コアなファンである我々遊戯王マニアなら
灰流うららや幽鬼うさぎが5000円でも8000円でも問題ないのですが、一般の方からすると、2000だの3000円だのという価格はどうなの?と思われる可能性が高いということです。
さて、先ほどの服や登山。服に関しては衣食住のひとつであり、女性にモテて同性からも尊敬されるという明確なメリットがあります。したがって5000円でも10000円でも、
「高い服売ってるなー」というような感想で、我々オタクを含む一般人はまとまります。※筆者のようにあまりにもゲームの世界が好きな方は、この価格が高く見えてしまうと思いますが。。
高い服、の時点で、服の存在を認めています。
対して、衣食住でもない、メインのカルチャーではない
カードゲームのカード
は
やはり、一般人の感覚だと
「うわっ!?高っ!」というような感想でまとまります。筆者の主観ですけど
紙なのに高いよ!意味不明!という風に、カードゲームの存在自体に否定的な感覚で入っていきます。
ということで、服や食べ物などの、数千年に渡って我々の生活に存在していたものに関しては、参考にするのが難しいと言えます。
ですから参考にすべきは
山です。
山も数千年ありますが、「山に登る」というものは一般的ではない趣味です。もちろん現段階ではカードゲームよりも有名で、市民権を得た趣味ですが、カテゴリはカードゲームと一緒です。
登山が生み出す商品は、登山グッズなどの山に登るときに使える道具類です。これらの商品を扱っている会社もありますし、これらの商品を作ることで生計を立てている方も大勢いらっしゃるでしょう。
しかし、ある日突然「山は危ない、噴火して50人犠牲に」のような悪評が世間に多く知れ渡ったとき、登山文化が衰退する、かもしれません。もちろんそんなわけはないのですが、例えばの話です。
登山文化が消えた後、それぞれの会社は倒産または、大打撃という形になります。ですからここで、
登山のイメージアップ運動
をしていくわけです。
登山は健康に良いとか、登山で恋人ができるとか、テレビや雑誌などでアピールしていきます。
この地道な活動の先に、登山グッズの販売があるのです。
さて、遊戯王に話を戻します。
遊戯王のイメージは良いのか?ひいてはTCG、ゲーム業界、サブカル業界のイメージはどうだ
という風に疑問を持つことができます。
遊戯王にせよ何にせよ、各社がクリーンなイメージをアピールし、廃れないように努力しています。
しかし、実は一番の広告は「遊戯王ユーザー」です。
新規の人が多くいれば
「俺も今からはじめてみようかな」「最近までやってなかったけど復帰しようかな」
という風に考える人が増えることでしょう。
逆に、昔からやっている強すぎる、オタクすぎる、マニアすぎる筆者のような人間が多ければ多いほど
「なんか難しそうだから、興味あったけどやめるわ」「同類だと思われたくないから近づくのやめよう」となるわけですね。
じゃあ筆者のようなマニアはいらないのか??
ということを一瞬考えた方もいらっしゃるかもしれませんが
そういうことではなく
あくまで割合の話です
新規8割、遊戯王マニア2割※だいたいの話
にしたいという考え方になります。
マニアがいなければ、何の流行も生まれませんから。なんなら新規ユーザーからまたマニアが生まれてきます。
つまり人口を増やした方がいいということです。
人口が増えれば、そこからまた増えます。
どうやって新規を増やす?
ソシャゲを思い出すと、最初は無課金でできていたはずです。
ソシャゲの場合は、無課金ユーザーを8割くらい作って、残り2割のガチユーザーにお金を払ってもらう。というビジネスモデルになっています。
ブロッコリーのTCG Z/Xではフリーカードをカードショップで配布して、無課金ユーザーを作る手法をとっています。
筆者はかつてZ/Xユーザーでしたが、Z/Xは初期のころは「ああーこれがZ/Xかおもしろいな」という感じだったのですが、だんだんイラストが萌え萌え系に寄っていき、筆者が(仕事や勉強に集中するためにTCGごと)引退したころには、もはや萌え萌えカードゲームになっていました。筆者は萌え萌えカードゲームでうれしかったのですが、フレッシュなユーザー層がいなくなっていくのを肌で感じました。おそらくZ/Xは、商品を売るターゲットを「この辺の層の人」という風に定めたのだと思います。筆者は、カードをみんなでやりたいな~みたいな頭の中お花畑人間なので、ちょっと離れて今は遊戯王を選んでいます。でもZ/Xはゲームは最高です。またやりたい。
フリーカードというシステムは、ソシャゲの無課金ユーザー作りと同等の意味だと考えられます。
ならなぜ遊戯王が依然として人気が高い?
これは断定できませんし、おそらく業界の方々も明確な答えは出せていないと思いますが、
・アニメデュエルモンスターズが大人気
・週刊少年ジャンプで大人気
・高橋和希先生が作ったルールが絶妙
など、実際よくわからないものです。人気の分析は難しいですから。
(1)
アニメを見て遊戯王をはじめた長男のシュン君が弟のユウキに遊戯王を教える。ユウキ君がクラスのみんなに広める。クラスのみんながそれぞれの周囲の人間に広める。
ここまでの人気アニメであれば、このような広まり方を見せます。
社会現象へつながります。
現在はそれの生き残り世代が遊戯王をやっているという感じ
とする考え方
(2)
高橋和希先生が作った、リバースカードを2枚セット!や、フィールド魔法「海」の効果で俺(わし)のフィッシャーマンは攻撃されない(のじゃ)。などの秀逸な世界観やゲーム設定に中毒性があり、ゲーム自体のバリューがトップレベルである。
という考え方
どちらもありそうですが、実際にはどこが受けていてどこが滑っているのかなどはわかりません。
結局値段の話は?
個人的には、現在の価格に関しては、
モノによっての開きがありすぎる
とは思います。平均的では価値を感じなくなりおもしろくないですが、3000円と200円ではあまりに開きすぎなような気がします。今回はこの程度しか発見できませんでしたが、次回は何か成果を出したいと思います。
記事作成者 SOH